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みんなみすべくきたすべく

イチゴ畑

(承前)迷子になるなら、イチゴ畑がいいかもしれない。それとも、スーパーマーケットの冷凍庫かな?
「まいごになったおにんぎょう」 (A.アーディゾーニ文 石井桃子訳 E.アーディゾーニ絵 岩波書店)
 スーパーの冷凍庫に落ちてしまったお人形は、グリーンピースやミックス・ベジタブルや魚の切り身フライなどの箱の間を歩き続け、冷凍イチゴのあるところに出ます。
「イチゴをみると、おにんぎょうは、ずっとまえに、うちのにわのイチゴばたけで、まいごになったときのことをおもいだしました。あの日、おにんぎょうは、一日 日なたにすわって、イチゴのにおいをかぎ、イチゴをたべてすごしたのでした。」
 
 スーパーの冷凍庫が、お話の舞台なので、現代の生活と重なります。こんなことって、あるかもしれない、と思える、とても身近なファンタジーです。
 お人形を見つけた女の子は、赤いフランネルの小ぎれで作った帽子や、お母さんに裁ってもらって作った青いビロードのオーバーを、お人形にプレゼントします。そのあとのセーターなどのプレゼントもさることながら、かけた鏡を持っていくところは、細やかな心遣いが伝わってきます。そして、お人形が、その鏡の前で、試着するところなど、リアルで、納得できます。そうですよね。いくら素敵なものが手に入ったとしても、それが、本人に似合うかどうかは、大きな問題なのですからね。
 題名の書いてあるページで、女の子が、冷凍庫を覗きこんでいる絵があるのですが、実際、こうやって覗きこんでいる小さい子を、スーパーでよく見かけます。また、最後のページで、お人形が他のお人形たちに「ぼうけんのはなし」をするシーンもいいなぁ。目をまん丸くして、聴いている子がいますよ。
20いちご大福j
☆春にはいちご大福。今こそ食べ頃。いちごが、芯まで真っ赤。写真は、ご近所の和菓子屋さんの、いちご大福(抹茶あん)。

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