みんなみすべくきたすべく

Webでみつけてしまう

4テニスン詩集j
昔から買いものに出向くのが好きではありません。人混みが苦手。選択肢が多いと迷ってしまい、時間がかかってしまう。
かといって、WEBの買いものも選択肢が多いことはこの上もありませんが、中にはWEBでよかったと思える買い物もあります。新ものではなく、一期一会に頼る古ものの類です。で、その筆頭は、古本です。

 以前は、実店舗の古本屋さんに行くと、こんな本あった!と見つけ出す喜びがあるとはいえ、欲しい古本があるわけではありません。ところが、今や、世界中のどこに、その本が在るかが、わかるのです。すごいことです。ただ、在庫がWEBに載っていなければなりません。その点、私の駄文を掲載してくれた感謝すべきお店「古本 海ねこ」さんは、HPの文章の量が多かったので、ヒットしやすく、何より、本への愛情が、その文の中に感じられ、一方的に懇意になって行きました。他に、西洋骨董店、和骨董店にも、勝手に懇意に思っているお店があります。どのお店も、そのブログに文や写真が多く、商品への愛情が伝わって来ます。また、梱包も丁寧で、その商品をお嫁に出す心境が伝わってきます。実物を見ないで購入するわけですから、そのお店を信用するしかありません。

 とはいうものの、便利さと引き換えに、今までなら、出会わなかったような「もの」を、WEBで見つけてしまい、ついつい深みにはまるというリスクがあります。
 それは、実は、WEBから始まったのではなく、ロンドンの古本屋さんで見つけた1冊の重い本から始まっています。手に入れたのは、1865年9月21日の献辞の載るテニスン詩集でした。そのサインの書かれた背景を妄想してしまうだけで、重い本を持ち帰り、購入金額より高いお金を払って、日本で修復してもらっただけの値打があるというものです。以来、「SIGNED」と検索ワードに入れ、探すことが増えました。作者自身のサイン、贈り物の献辞など、妄想材料に事欠きません。

 極め付きの献辞は、ファージョンが、自分の初版で、小さなフランス綴じの本を、自分の弟に、幼少時代からの愛称で捧げているものです。1922年5月24日とありました。これを見つけたのは、もちろんWEBでしたが、当時、同じ古本屋さんに、他に何冊も同じ献辞の本が出ていたので、弟の関係者が処分したのが、わかりました。英国を遠く離れ、縁もゆかりもない、ここに何故か、在るのです。

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