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ヴラマンク

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リビングの壁に、
モーリス・ド・ヴラマンク(MAURICE DE VLAMINCK1876-1958)
のリトグラフがかかっています。フランス語の証明書には、1964年にリトグラフにされたとあります。HAUTE FOLIE(激情27)という題名です。
もらったんです!
昨年までお邪魔していた、ディケンズの講読は、毎年、数人以下の老若女の受講生でした。その教授が昨年退職なさるときに、いつも先生の坐っている後ろの壁にかかっていたその絵を、「持って帰るか?」と声をかけていただいて、はい!
車で行っていたのと、ヴラマンクと言う画家を他の受講生が知らなかったから、私に、おはちが回ってきたのだと思います。ラッキー! リトグラフと言えど、日仏両証明書と一緒にあった保険証の金額は、高額でした。

 フランスの画家、ヴラマンクのことは、リリアン・スミスの「児童文学論」*で知りました。「げんきなマドレーヌ」*の作者、ベーメルマンスのことを書いている箇所に「・・・ベーメルマンスが『マデライン』のなかで、色を使って描いたパリの画は、気楽な、別に深刻味のあるものではないが、一人ならず本格的な画家――たとえば、ヴラマンクのような人の影響を示しているとはいえないだろうか。・・・」とありました。
それで、ヴラマンク、WHO?ということで調べたことがあったのです。画家の紹介は訳注を読むだけではわからないので、絵も探してみたことがありました。確かに、ヴラマンク前半のエネルギッシュな絵の雰囲気と明るさは、「マドレーヌシリーズ」にも「山のクリスマス」*にも、影響が感じられます。
 もらった絵は、画面下半分に大地が色濃く描かれていて、明るいと言うより落ちついた印象の絵です。良く見ると、画面上半分、ほんのり明るい空に巻き起こる暗い雲、それに伴う風、それで揺らぐ糸杉(?)が描かれていて、今この後起こる、天候の激変を物語っているように見えます。しかも、中央に描かれたどっしりした田舎家群は、その激変など、関係なく、そこに静かに在る・・・そのコントラストが、この一枚の絵にあるなぁと、思っていたら、先の「児童文学論」の訳注に「・・・後年の作品は、暗い色を使い、光と影の劇的な対象をとらえている。」とありました。

*「児童文学論」(リリアン・スミス著 石井桃子・瀬田貞二・渡辺茂男訳・岩波書店)
*「げんきなマドレーヌ」(ベーメルマンス作 瀬田貞二訳 福音館書店)
*「山のクリスマス」(ベーメルマンス作 光吉夏弥訳 岩波書店)

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