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みんなみすべくきたすべく

北斎

2北斎2012j
先日、京都文化博物館で開催されている「北斎展」に行ってきました。前後期総入れ替えということで、前期に続き2回目でした。
さっき刷り上がったかと思うばかりの刷りの素晴らしいのもありました。もちろん、北斎の大胆な構図、ユーモアには、いつも魅了されます。今回、特に楽しんだのは、百人一首を描いたシリーズでした。百人一首を思いだしながら、端に書いてある文字を追うと、有名な歌ばかりなので、どうにかこうにかわかります。が、百人一首をなんと、江戸風にアレンジしていることか。
例えば、有名な「春過ぎて、夏きにけらし しろたへの 衣干てう 天の香久山」という持統天皇の歌ですが、白い布を干している人たちの左で、おしりをこちらに向けたおじさんが川で洗濯しています。持統天皇もびっくりです。また、「君かため おしからさりし 命さえ 永くもかなと おもひけるかな」(藤原義孝)という「熱い」歌に、北斎は温泉の湯浴みから出て風にあたって涼んでいる女、お風呂につかっている男を描いていて、思わず笑ってしまいました。確かに湯浴みは「熱い」。

「北斎を通し私は自然の壮麗さを学び、さまざまな事物により永遠に変わらない美が構築されていくさまを知る。」は、今回のコレクションの中心となったミッチェナー氏の言葉です。(図録より引用)永遠に変わらない美の構築・・・・・そうですよね。これに出会いたくて、絵画を見、音楽を聴き、文学を読む。

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