みんなみすべくきたすべく

(続) 自然はいかに恵み深いことか。

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(承前)
 もう一つ、スイス旅行の最後の最後に。
 レマン湖畔に宿泊するのは、美味しいパンやチーズがあるだけではありません。ダリアの花壇が美しいからだけでもありません。
 遠くに、モンブランが見えるからです。
 夏の山は、ガスが上がらない朝の方がはっきりくっきり見えます。登山家ではないカ・リ・リ・ロにとって見目麗しい山を眺めることは大きな喜びです。とはいえ、連泊したとて、毎朝機嫌よく、見えるわけではありません。

モンブラン2j

モンブラン4j

 モンブランは標高もさることながら、そのすそ野が広い(ようです)。日本の白山も、すそ野が広い山のようですから、同じ白い山と名付けられたのは偶然とは言え興味深い。
 すそ野が広くて高いーーーつまり、遠くからでも(どこからでも)、その姿を見る(拝む)ことができるーーーつまり信仰の対象になりうるのではないかと考えます。
 少なくとも、カ・リ・リ・ロは、朝日に輝くモンブランの美しい姿に、毎回、手を合わせてしまいます。健康をありがとう。
・・・と、いいながら、もはや秋も秋、モンブランと言えば・・・(続く)


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貴族的な名前の街

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  (承前)
 ドーデ― 「アルプスのタルタラン」 (畠中敏郎訳 岩波文庫)➡➡ ⇒⇒ には、レマン湖畔のことはも少し書かれています。
≪・・・タラスコンの登山家達は、釋放されて、シヨンの城から遠ざかって行ったが、誰だって彼等以上にその蔽いかぶさるような、ロマンチックな憂愁を強く感じたものはあるまい。彼等はミュラー館へ寄って、荷物と旗とを取り、昨日食べる暇のなかった畫飯代を拂い、それから汽車でジュネーブへと急いだ。雨が降っていた。滴のしたたる窓ガラスを通して、タララン、ヴヴェ―、ローザンヌなど貴族的な避暑地の名前が讀まれる。赤屋根の小家や、珍奇な灌木のある小庭が、樹の枝や屋根の小塔や、旅館の露臺なぞの水のしたたる湿った被衣(ヴェール)の下に過ぎて行く。≫

 だらだらと続いたスイス報告もおよそ終わりです。北スイスから始まって、中央アルプス、そして最後はレマン湖。
 あの唯一無二のアイガー・メンヒ・ユングフラウの景色は、あきらめきれないし、レマン湖の穏やかさは捨てがたい。何よりも、自然そのものが「美味しい」。加えて、美術館巡りも充実。・・・・ということで、スイスに行くために、次の年まで頑張ろうという気持ちになっています。いろんな条件が増えてきて、機嫌よく行けるのも、そうそう多くないだろうし。

 シヨン城から今度は船に乗り、ヴェヴェイに行きました。ヴェヴェイに近づくにつれ、かのル・コルビジェの小さな家➡➡を探しましたが、本当にどこかわからないくらい小さくて、昨年、行ったからわかるのであって、知らない人には、まったくわからないほどのもの➡➡。そんな小さな小さな建物が、当時は批判されたと思うと、不思議な気がします。今は、完全に湖岸になじんでいますから。

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 とはいえ、湖岸の大きな大きな建物である、シヨン城は景色そのものとなり、心に深く残ります。
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☆写真一番上は、ヴェヴェイの街の紋章。 
 

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シヨン城

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(承前) 
 2005年に初めてこのシヨン城⇒⇒に行ったときは、今ほど、整備されていなかったように思います。今や博物館としての機能もあり、
また、メディアを使って、わかりやすく、歴史や古いものもふんだんに楽しめました。

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 ドーデ― 「アルプスのタルタラン」 (畠中敏郎訳 岩波文庫)➡➡ ⇒⇒ にシヨン城のこんな記述があります。
≪・・・理由も判らずに急に自分が幽閉された此のシヨン城は、スイスの中で一番人の訪れる史蹟の一つである。サヴアの伯爵達の夏の離宮となり、ついで國事犯監獄、それから武器弾薬庫となった後、今日ではリギ・クルムやテルスプラッテと同じように、一つの名勝地に過ぎない。しかし其處に憲兵の屯所があり、此の土地の酔っぱらいや不良青年どもの「豚箱」が置いてあった。しかしそういう連中は此の平和なヴォ―州ではごく稀なのだから豚箱はいつでも空っぽで、番人は其處に冬の薪を貯蔵しているのである。・・・≫(続く)
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☆一番下の写真、向こうにダン・デュ・ミディ(南の牙)7つのギザギザ山が見えます。スイスとフランスの国境あたりです。

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モントルーの青い空

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 秋も深まってきた中、いまだ夏のスイス旅行の報告です。
 さて、今夏最後は、お盆休みだった娘と合流、レマン湖東半分を周遊しました。
まず、モントルーの湖岸に立つクィーンのフレデリー・マーキューリーの像を見て、モントルーからシヨン城まで続く、花の道を一時間歩きました。花の道なら、もう少し距離が短いとはいえ、モルジュのダリアの道➡➡の方がよく手入れされているような気がします。
 
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 さて、シヨン城につくと、10年以上前に来た時より観光客向けに整理され、内部は見やすくなっていました。(続く)
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グリュイエール城

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(承前)
 チーズを食べに行っただけではありません。このグリュイエールというところ。食べたところは、いわゆるグリュイエール城の門前町。
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 一見質素に見えるグリュイエール城が、この丘の中心なのです。11世紀から16世紀までグリュイエール伯爵家のものだったようですが、その後、いろんな人の手に渡り、今は博物館のようになっています。
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 外観に比べ、内部は、結構ゴージャスで、かつての繁栄がみることができます。フランス式の庭も、綺麗に整えられています。が、しかし、ここの一番の贅沢は、周囲の景色だと思います。
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 北側に開けた土地、背後には山、明るい日射し、濃い緑・・・何より、見晴らし抜群。

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ラクレット

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(承前)
 もともと、スーパーで売っているような日本製の大量生産チーズを、卵料理にいれたり、ピザに載せたりというような、食べ方しか、できなかったチーズ。
 それが、モルジュのチーズ屋さん で売ってもらった出来立てナチュラルクリームの優しい味を知ってから、今までよりもチーズが楽しめるようになりました。

 で、チーズの名前でもあるグリュイエールで、チーズ料理!と考えました。
 しかも、本場でラクレット・・・(食べたことがなかったのです。映像で見たり、食べた人の話を聞いたり・・・「初めは熱くていいけど、冷めてくると硬くなるし…ジャガイモだけだし・・・・」と、大満足の声は少なかった)
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 さて、夫は、チーズフォンデュのハーフ&ハーフ(「モワティエ・モワティエ」:グリュイエールチーズとヴァシュランというクリーミーなチーズの半分半分。くせのないまろやかな味)、カ・リ・リ・ロは、電熱器にのったラクレット。
 チーズの他には、パンと小さいジャガイモとピクルスのみ。
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 電熱器の上のヒーターがラクレットを溶かし、その溶けたチーズを、くるりとこちらに回し、とろけた部分をパンやジャガイモにつけて食べる。(日本でなら、ブロッコリーやアスパラやピーマンやベビーコーンやミニトマトなどなどもするだろうな・・・などと考えてはいけません)
** ちなみに、ラクレットとは、フランス語のラクレ…「削る」から来ていて、熱で溶けたラクレットチーズをナイフで削ります。(というか、とろっとろになっているので、ナイフで取ります。)バターのようでもあり、外はかりっと香ばしかったりするので、美味しい!当然、冷めたらおいしくない。
 昔は、串にラクレットを刺し、暖炉で溶かしながら、食べてたんでしょう。
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 で、帰国して百貨店でラクレットチーズを見ると、ひぇー、た・た・たかいっ!
 それに、どうもラクレット食べた人たちの話では、専用電熱器などというものではなく、片方をフライパンなどで溶かしたものだったそう・・・
  ということで、ラクレットを日本で美味しく食べるには、費用がかさみ、あの小さくておいしいジャガイモを見つけるのも大変で、単純な作りの専用電熱器を用意するのも困難なので、また、いつか・・・ということにしました。(続く)
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☆写真一番下は、グリュイエール城が丘の上にちょこと見えています。

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お持ち帰りチーズ

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 さて、スイス報告も、北スイス、中央スイスの次は、西南スイス、レマン湖畔です。
 泊まったのは、チーズ屋のおばちゃんの居るレマン湖ほとりモルジュです。
 ・・・が、今年は会えなかった。3日通ったのに・・・どうしたんだろう?アルバイトと思えるまったく英語を解さない若い女の子に 拙い英語で聞くわけにもいかず・・・
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 とはいえ、日本から保冷バッグに保冷剤を持参していたので、旅程最後、例のナチュラルクリームチーズ(新鮮な牛乳から作る新鮮なチーズ)を購入、二重のジップロックに入れ、あらかじめ、部屋の冷蔵庫で冷やしておいた保冷剤とともに、保冷バッグに入れ、スーツケースに入れて帰国しました。
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 はてさて?結果からいうとOKでした。が、しかし、発酵が進み、凄い匂い。したがって、現地では、あんなに柔らかだった外の白い部分も、少々硬くなり、食べられはしたものの、やっぱり、味はおちていました。
  とはいえ、チーズの本場、グリュイエールに行ってきましたよ!(続く)
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召し上がれ

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(承前)
 丘の上のオスカー・ラインハルトコレクションに午前中に行ったのは、お昼を、そのテラスで食べようというプランがあったからです。
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充実した絵画鑑賞、気持ちのいい庭園散歩、そして、美味しい空気を吸いながらのランチ!
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大体、美術館のカフェやレストランは失敗することが少ないのですが、ここのは、とても美味しかった。
スイスのドイツ語圏の女性がフランス語で「ボナペティ(召し上がれ)」といいながら出してくれたのはイタリアン。
 きゅうり(キューカンバー)のスープ(これが意外と美味しい。青臭くなく、胡瓜の細かいシャリシャリ感が楽しめます。)
次は、ラビオリ(ほうれん草とリコッタチーズ入り)、ソースにかかっているのは、バルサミコ酢と、葱?

 さて、腹ごしらえもできたら、さっきのシャトルタクシーで街の公園にあったオスカー・ラインハルトコレクション 「アム・シュタットガルテン」美術館に行きます。(続く)
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ウィリアム・テル劇

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 (承前)スイス インターラーケン・オストの野外劇場で、スイスの英雄 ウィリアム・テル劇を見ました。

 夏の間、何日かに一度,開演されています。野外劇場といっても、観客は雨に濡れない建物の中。野外は、舞台の方。森を拓いたような場所に、家(小屋)を建て、道を作り、生きてる馬が走り抜け、生きている牛が牧歌的な雰囲気で通る・・・
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 ちーっとも、ドイツ語は分からなくても、先日「ヴィルヘルム・テル」(シラー作 桜井政隆・桜井国隆訳 岩波文庫)を読んでいたので、大筋がわかり、楽しかった!
 「ファーター(お父さん)」しかわからなくても、大丈夫でした。(シラーのと大筋同じですが、領主の娘??の出番が話より多く、恋物語も組み入れた舞台となっていました。)
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 もちろん、重要な役回りはプロだと思いますが、役者さんたちの多くは近くの住民かもしれません。シラーの「ヴィルヘルム・テル」のときに書いたように、テルの子どもの見せ場➡➡を楽しみにしていたものの、その点は、あっさりしていました。

 夜9時ころまで明るいスイスでしたが、日が陰ってくると、さすがに冷え込み、フリースのヨットパーカー、スカーフ、レッグウォーマーそれに手袋といういでたちで鑑劇しました。終わったら、さすがに真っ暗の10時でした。
 その晩、どんどん冷え込み、朝起きたら、ホテルの窓の向こうの山には雪。(続く)
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☆写真一番上は、開演の前に、近くをデモンストレーションしている役者と牛。このままの格好で登場してました。上から3・4番目の写真は、終演後のスタンディングオベーションの時。役者も馬もみな登場するのはいいけれど、馬の疾走って、早いんやね・・・・

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(再) 自然はいかに恵み深いことか。

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(承前)
 今夏のスイス報告も、まだ半ばとはいえ、昨年のスイス報告の中で、一番喜んでもらった写真が、これ➡➡ でした。もちろん、本人もお気にいりの一枚。
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 少々、アクセスが不便な分、静かで落ち着いた環境は、自然を満喫するには、もってこいのホテルです➡➡。それに、朝ごはん➡➡も格別美味しい、ということで、今年も行きました。今年は、もう朝ごはんの写真も撮らず、食べることに専念。

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 ・・・・なことより、この移り変わる湖の美しさ。
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