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みんなみすべくきたすべく

チェスセット

チェスj
(承前)
「バウハウス展」には、お洒落な家具やティーセットとともに、玩具もありました。今は、ネフ社という玩具メーカーがその意匠を持っているようです。
展示を見ていくと、「あ!これ、うちにある!」

 そうです。上の写真のチェスセットです。まったく同じ。やはり、今は、ネフ社のもの。家に帰って、引っ張り出すと、箱には、バウハウスと書いてあるではありませんか!
 
 家族誰も、チェスが出来ず、宝の持ち腐れでもありますが、ただ、あまりにお洒落で、いつか、誰か、これを飾っても(使っても)おかしくない空間を用意できる人のためにと、他の玩具と一線を画して保存していました。

 それにしても、これを買ってくれた私の母、つまり、子どもたちのおばあちゃん、単に、綺麗だからという理由で、買ってくれたような気がします。今更ながら、そのセンス、いいなぁと思います。ほかにも、たくさん、ありがとう。

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バウハウス展

バウハウス85
 西宮市大谷記念美術館「きたれ、バウハウス展」(~12019年12月1日)に行きました。副タイトルには、「造詣教育の基礎 開校100年」とあります。
 カンディンスキーやポール・クレーが先生をしていたこと、ナチスに閉校に追い込まれたこと・・・・・その時代だったことぐらいしか、知識がありませんでしたが、今回足を運んだのは、建築を勉強している甥が、ちょっと、この流れの末端の勉強をしているからでもありました。

 建物の下にある総合芸術をコンセプトに、家具、設え、写真など、そして、もちろん、建築の基礎から、学べる学校だったのがわかりました。
 前半、学生たちの課題作品が並んでいたあと、カンディンスキーやクレーなどの先生の作品コーナーに来た時、作品を見ただけで、今までと違うのがわかり、さすが、先生・・・と、何故か、ほっとしました。課題ではない、伸びやかさが感じられたのだと思います。

 館内は、学生さんと思しき若い人たち、一目でそれっぽい様相の人(アート関係)で、にぎわっていました。ダサい我々、母娘のようなものでも、体験型コーナーは楽しめましたし、現代も作られている当時のレプリカの椅子に座って満足したりもしてました。(続く)

☆写真下は、左手前パウル・クレー「ホフマン風の情景」、上カンディンスキー「小さい世界」 右シュミット「デッサウ市の案内パンフレット」、中央の紙細工は、入場半券。
バウハウスj


 

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流転100年

小大君14
 京都国立博物館「流転100年 佐竹本36歌仙絵と王朝の美」展に行きました。(~2019年11月24日)
分割され、37枚になったものが31枚集結したのが、この展示で、個人蔵をこの規模で集めるのは、なかなかないと思われます。

 三十六歌仙というのは、歌人藤原公任が選んだ飛鳥時代から平安時代の歌人36人ですが、その歌仙画は、鎌倉時代に多く描かれたようです。そして、その歌仙画の最高峰とされるのが、この佐竹本というもの。旧秋田藩主 佐竹侯爵家に伝わったもの。が、大正時代に売りに出されたものの、余りに高価なため、日本の経済界が動き、結局、分断されること。
 切断された歌仙画は、くじ引きで分けられ、37枚に分けられた画は、引き取り先の身元は明らかではあるものの、バラバラの運命をたどった・・・・
 ということで、所有者はそれぞれであるものの、それぞれが趣向を凝らした表具をしたものですから、今回その違いを見るのも楽しい。歌と一帯となった坂上是則の≪みよしのの 山の白雪 つもるらし ふる里さむく なりまさりゆく≫は、なかなか見ごたえがあります。
 少々、色あせたものが多い歌仙画を目を凝らしてみるのも楽しいことですが、贅沢な刺繍や、織や、他、表具を楽しむのも一興だと思います。

 それで、くじ引きで、分けられたものの誰もが、華やかな十二単をまとう女性歌仙の画を求めたようです。で、ポスターにもなった小大君(こおおぎみ)は、前期は、展示されていず後期11月6日~の展示のようです。ただし、小野小町は前期だけです。

 ちなみに、下の小大君は、古筆の先生の床の間に飾られていた複製です。
       小大君10

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東山魁夷のスケッチ

東山魁夷j
 2019スイス報告も途中ながら、東山魁夷展に行きました。
 今年は、京都 大山崎美術館の「東山魁夷スケッチーー欧州の古き町にて」です。(前期~2019年10月27日 後期2019年10月29日~12月1日)
 2018年京都国立近代美術館でやっていた「生誕110年 東山魁夷展」➡➡とは規模がずいぶん違うものの、小さな規模だからこそ、爽やかな風の吹く日、大山崎山荘美術館での美術鑑賞は、楽しいものになりました。

 作品の多くは長野県信濃美術館 東山魁夷館所蔵のもので、ヨーロッパの空気が伝わる作品がたくさんありました。安野光雅の作品?と思うようなヨーロッパの街角の絵もありました。また、北欧の絵もありましたが、ドイツやオーストリアを描いたものは、スイスの風景と、近いものがあって、ちょっと懐かしい気持ちで鑑賞しました。
東山3j

 さて、美しい芸術作品を見ても、混雑にうんざりしたり、会場の設えを楽しめなかったりすると、せっかくの作品も印象が薄れがち。したがって、大々的に宣伝したもの、あるいは、会期終盤で、チケット処理の物見遊山客の多い展覧会も、残念なことに。
 実際、スイスから帰ってきて、お稽古前に一つ行ったものものの、混雑し過ぎてて、常設展のみで、退散ということもありました。

 ここ、大山崎山荘美術館では、時々、小規模の団体が居るには居るものの、会期初めの頃だったせいか、ストレスなく鑑賞できました。また、この美術館は、立地がよく(見晴らしとお庭)、しかも、ヨーロッパの匂い(イギリス、テムズ上流を意識した立地に造り)がする建造物、ここに行くだけでも、豊かな気分になれます。しかも、有難いことに、この日は、天気も上々で、大満足の鑑賞となりました。

 これで、紅葉の季節なら、もっと、いいだろうなぁ、と欲張りな考え・・・この展覧会は、前期後期に分かれているので、後期も行ってみようかな。
東山2j

 

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セガンティーニ

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 工事中のセガンティーニ美術館の展示は、市民ホールで見られるというので行きました。が、自宅に、その絵の陶板まで飾って、その絵に惚れ込んだ人の影響もあって、見に行った『生成(生 )』『存在(自然)』『消滅(死)』の三部作は、ルガーノ美術館➡➡に貸し出し中!!え!その三部作って、セガンチーニ美術館から門外不出と言われていたのに・・・・・ウッソー!ま、その三部作は大きく、市民ホールは小さく…仕方ないか・・・

 が、何故か日本語の案内ヘッドホーンを貸してくれました。古くから日本人が訪れているところは、日本語の案内があるのです。

閑話休題。
セガンティーニは、アルプスを舞台に作品を描いた人でした。
印象派とは様子の違う、くっきりした稜線の描き方は、アルプスの澄んだ空気の中描かれていったからにちがいありません。
青すぎる空の色のようですが、このブログに掲載しているスイスの写真の空の青さを見ていただくと、セガンティーニの描く空の青さが、誇張や強調でないのがわかります。上記、セガンティーニ、特にその作品「消滅(死)」に惚れ込んだ人の書いた本のタイトルは、「あの空の色」(松村栄子 マガジンハウス)。

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セガンティーニ美術館

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(承前)
 残念ながら、たまたま2019年の半年間ほど、セガンティーニ美術館は工事中のため休館でした。せっかくでしたが、市民ホールのような別の場所で 一部作品を見ることが出来ました。また、工事中とはいえ、近くのセガンティーニの道を歩くと、景色もよく、絵が道案内してくれました。

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トルコ至宝展

     トルコj (2)
 京都国立近代美術館の「トルコ至宝展ーーチューリップの宮殿トプカプの美ーー」に行きました。(~2019年7月28日)オスマントルコ時代からの日本との友好関係の歴史関係にも迫るとありました。先日のG20後に、トルコの大統領も寄って帰りましたね。(内政が、かなり厳しい状況であると思われるのに・・・)

 さて、ただの宝石展かと勘違いし、足を運んでいませんでしたが、行って見ると、OH!やっぱり、宝石に目を奪われてしまいました。嘘でしょ?というくらい大きなエメラルドや、水晶でしょう?というダイヤモンド。大体、ちっさーい宝石しか見たことがありませんから、展示されている本物具合が、よくわからん。展示説明を見て、ふーん、本物ね・・・
 その大きさもさることながら、その周りの細工も細かい事!!!日本の伝統工芸品で、何度も、ひぇーと、その細かさに驚いてきましたが、諸外国の多くの工芸品は、余裕(?)で、見てきました。それが、やっぱり、金銀財宝に目がくらみ、トルコもなかなかやるじゃないの。

 チューリップが、オスマントルコの象徴とされ、スルタンの衣装にも、美術工芸品にも、チューリップが表現されていました。トルコ語で「ラーレ」と呼ばれるチューリップ紋様で、優美な感じはするものの、そこは、イスラム社会。つまり、女の人が表に出てこないので、柔らかさに欠けるような・・・
 また、長すぎる袖も展示されていましたが、あいさつ代わりに、その袖に、口づける儀礼用らしく、安全上の知恵があることを知りました。女性用の長すぎる袖は、ひらひらと優美なだけなのに、このスルタンたちの袖は、長すぎ、多分地に着くくらいですから、スルタンに挨拶しようと思えば、膝を折り曲げなければなりません。

 なさけないことに、高校で習ったトルコの地歴から、進歩していませんが、たまたま読んでいたイランの(ペルシャの)「王書—-古代ペルシャの神話。伝説」*に、このトルコ展で、見たようなものが書かれていて、興味がわきました。また、隣国とはいえ、今や、トルコとイランの隔たりや、かの国々と関わる国々の位置づけ。先日、紹介した、イランの絵本➡➡から見る、イランとインドなどなど・・・事実は小説より奇なりなのですが、古いものは(古くから伝わるものは)、多くの真実を我々に示してくれます。(続く)

*「王書—-古代ペルシャの神話。伝説」(フェルドウスィ―作 岡田恵美子訳 岩波文庫)

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デスクの後ろに掛かっている絵

モネ
(承前)
 ずいぶん、あちこち散らかったももの、またジェフリー・アーチャーです。「ゴッホは欺く」(上下巻 永井淳訳 新潮文庫)➡➡が、ゴッホにつながっているのは、タイトルそのままですが、中には、コンスタブル、スタッブズ、、ターナー、マティス、ドラン、ヴラマンク、ドガ、ピサロ、モネ、フェルメール、ロセッティ、ホルマン・ハント、モリス、ゲインズボロ、ゴヤ、ラファエロ、カサット、ルノアール、レンブラント、ホルバインなどなど、印象派、英国ラファエル前派・・・、ともかく、有名な画家の名前が次々に出てきます。

 そのうちのいくつかは、複数回出てきたり、作品名を特定したりして、また、印象に残ります。
 例えば、アルジャントゥーユのモネ。
≪…会長のデスクの後ろに掛かっているアルジャントゥーユのモネを見上げた。モネはこののどかな川岸の風景を何度か描いているが、この作品の中でも最高の傑作だった。…≫

 先日来、モネの水辺の風景画が、先日のドービニー➡➡の影響もあったのが、わかったのも嬉しいのですが、モネは、セーヌ河右岸アルジャントゥーユ村での水辺の画を約170点も残したようです。(続く)

☆写真は、スイス オスカー・ラインハルトコレクション「アム・レマーホルツ」 所蔵のモネThe Break-up of Ice on the Seine
 

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クリムト展

        クリムト1
 せっかく、上京したのだからと、「クリムト展」(~209年7月10日 東京都美術館)にも、行きました。また、クリムトだけでなく、エゴン・シーレ、あるいは、ウィーンの世紀末文化も展示されている「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 」(~2019年8月5日 国立新美術館)も、開催されていましたが、こちらは、大阪での開催も予定されているので、今回は、行きませんでした。日本・オーストリア外交樹立150周年だとか、クリムト没後100年だとか、で、これらの展覧会が催されているようです。

  東京都美術館は、9時半開場だし、シニア65歳以上は1000円なので、喜び勇んで行ったものの、その日は、学生は無料ということもあって、とんでもない人出。凄い混雑。こんなに、みんなクリムトのこと好きだったの?と、いう感じです。メディアで紹介されたあとは、混雑するのは、常ですから、それもあったのかもしれません。

 なので、すでに、ウィーンで見た作品は、特に混雑していたこともあって、かなりスルーして、会場を回りました。
 確かにクリムトの描くものは、絢爛で不思議な世界に誘うものが多く、たくさんの人を魅了し続けてきたのだと思います。

 ただ、 今回は、ウィーン分離派会館を飾る壁画「ベートヴェン・フリーズ」の原寸大複製が再現されることに興味がありました。分離派会館より、低めの位置だと思いますが、確かに、その複製はありました。
 クリムト225
ベートヴェンの交響曲第九番 を絵画で表現(全長34メートルの壁画)というものですが、ウィーンで、実際に見たとき、三方を取り囲まれる空間の芸術に、官能や絢爛とは違うクリムトの力を見たような気がしました。
クリムト

 が、これは、壁画や、あるいは障壁画などの再現についてまわる宿命ですが、いくら、その壁画が完全に復元されていても、やはり、その描かれた場所でこそ、その芸術は、生きるのだなと思った次第です。クリムト25

☆写真は、上から、東京都美術館内。二番目は、ウィーン、分離派会館入り口、三番目は、「ベートヴェン・フリーズ」の英語の解説カード、四番目はウィーン、分離派会館の屋根の部分。

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速水御舟展

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 上京する都合と、「生誕125年記念 速水御舟展」開幕の日が、たまたま重なったので、山種美術館に開場早々、入館しました。(~2019年8月4日)

 何度か、この美術館には来たことがあったので、「炎舞」➡➡も「散椿」➡➡も見たことはあります。が、狭いところの展示で鑑賞したこともありました。そこで、開館記念の特別展なら、展示もゆったりとしているだろうと考えた次第でした。
 特に、「炎舞」は、実物を前にするしか、あの不思議さを感じ取れないと知っているので、また、見たかった・・・というのが、本当のところです。

速水御舟が、特に好きな画家というわけではありませんが、この「炎舞」に限っては、ロンドン ナショナルギャラリーのスルバラン「A Cup of Water and a Rose on a Silver Plate」➡➡と、同じように、目の前でのみ、ゆっくりと味わうことのできる、作品だと思っています。

やはり、「炎舞」は、何度見ても、どこから見ても、生きている絵としか思えない。

☆写真上は、会場で、写真を撮ってもよかった金屏風「翠苔緑芝」(四曲二双)の一部。写真下は、「翠苔緑芝」と向こうに、写真を撮ってはいけない「名樹 散椿」(同行した美術館作品写真収集家の夫の苦肉の策)
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