みんなみすべくきたすべく

テート・ブリテン

テート2j
(承前)
 ロンドン 地下鉄ヴィクトリア駅の次 プリムコウに、テート・ブリテン(テート美術館)があります。正面玄関は、テムズ川に面し、特別展などの入り口は、住宅地側にあります。
テート4jj
テート1j
 今回のロンドン行きの最後に行ったのが、ここでした。
 初めて行ったときは、ターナーのコレクション展示の部屋が、自然光の柔らかな光に包まれた部屋だったので、自然光で見る美術品に新鮮な喜びを感じたものです。
 もちろん、傷みやすそうなウィリアム・ブレイクの部屋は、今もなお、暗い照明の部屋にあります。

 ここの一番の売りは、ラファエル前派の作品が多いことでしょう。ロセッティやバーン・ジョーンズ、日本にも何度か来た、ミレイのオフィーリアの絵など、大きな絵が、大きな部屋に展示されているのは、しかも明るい部屋に展示されているのは、彼らの世紀末の陰鬱な作風と違って、華やかさえ、感じられます。(続く)

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ロンドン ナショナル ギャラリー

   ナショナルギャラリー1j
 (承前)
 ロンドン ナショナルギャラリーも、ロンドンに行くたび、訪れます。観光客も多く、今は、入場する際に、持ち物のチェックはありますが、無料で入場できます。
 知名度の高い作品には、そこそこ人が群がっていますが、概ね、気持ちよく鑑賞できます。それと、大体、どこにどの作品があるか、大きな変化がないので、そこに向かえば、その作品に出会えるのが嬉しい。(時々、作品が貸し出されている時もありますが・・・)
 先日、ここに載せたスルバラン「A Cup of Water and a Rose on a Silver Plate」も、大きな展示室にあります。部屋の大きさの割に小さい作品で、スルバランの他の大きな絵の向い側の壁にひっそりとあります。
         ナショナルギャラリー4j
 二枚のフェルメールは、ほかのフランドル派と一緒に暗い小さな部屋にかかっていることが多く、 今回は、「ヴァージナルの前に立つ女」だけでしたので、もう一枚の「ヴァージナルの前に座る女」は貸し出し中だったのでしょう。ロンドンには、もう一枚「ギターを弾く女」が、ハムステッドのケンウッド・ハウスにあって、2013年の「フェルメールと音楽展 Vermeer and Music: The Art of Love and Leisure」➡➡には、そろって展示されていたのが嬉しかったのを思い出します。
    ナショナルギャラリー2j
 ダ・ビンチの「岩窟の聖母」は、ルーブルの「岩窟の聖母」と、よく比べられ、その制作過程やその所説あるようですが、デジカメのいい加減な撮影でも、こんなにきれいに撮れました。ありがたいことです。
            ナショナルギャラリー3j
 その横には、「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ」というドローイング。
 この一枚の絵をめぐっても、いろんな事件があるようなのですが、こうやって、至近で鑑賞させてもらえます。
 いわば、絵画のテロに屈しない ナショナルギャラリーの強い精神を感じます。
 テロに屈しない強い精神・・・精神論でテロがなくなるとは思いませんが、やっつけるだけではテロがなくならないのは、イギリスの多くの美術館の姿勢からわかる気がします。
  そんな強い意志を感じるナショナルギャラリーの前、下のような景色が見えます。向こうにビッグベンが見えます。ああ、この下で、先日、テロがあったのでしたね。(続く)
   ナショナルギャラリー5j

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あゝ一時の 春やいづこに

青紅葉1
 京都 仁和寺の桜は遅咲きで➡➡・・・とはいえ、もはや4月も下旬。そうか・・・ソメイヨシノが遅すぎた・・・だから、どれもこれも一緒に咲いて、次々咲いて、散ってしまった。
青紅葉2
 まぶしい日差しの春の一日、仁和寺 御室の桜と北野神社 御土居の青紅葉を見ようなんて、欲張りなことできるはずもありません。もちろん、嵐電の桜のトンネルは、とっくに葉桜。
青紅葉4
 が、しかし、青紅葉は、本当に清々しく、初夏を感じます。
  青紅葉6
青紅葉3
「藤村詩抄(島崎藤村自選:岩波文庫)」の「春やいづこに」の最後の部分です。
≪・・・・梅も桜もかはりはて
    枝は緑の酒のごと
    酔うてくづるゝ夏の夢
          あゝ一時の 
              春やいづこに≫

       青紅葉5

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らんまんとそそぐ日光にひろがれ

八重桜jj
 4月生まれの孫はもうすぐ一歳。
 保育園でさっそく4月生まれのお誕生会。
 小さな彼女の手形のついたバースディカードをもらい、ブログなどで、誕生会の時の様子がわかる写真を見て、孫の母親は、すっかり感激。
 ばあばといえば、この一年間、学生たちに教えている乳児の保育関連の授業も厚みが増したと自画自賛。

 室生犀星詩集(岩波文庫)にこんな詩がありました。「桜と雲雀」の最後の部分です。
≪・・・・・らんまんとそそぐ日光にひろがれ
     あたたかく楽しき春の
     春の世界にひろがれ≫
                   はなみずきjj
 ☆写真は、八重桜が満開で、ハナミズキも満開で、光がまぶしい朝の散歩でした。
   てがた (2)j

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布 買いに

リバティj
(承前)
 娘からのミッションを受け、ロンドンに布を買いに行きました。
 日本の布は高機能で、ストレッチがきいていたりするので、もっと素朴な布が作業しやすいというわけで、端切れと、地図を片手に複数のお店を回らせていただきました。結果、各々、その色の在庫なく、別の色で我慢してもらうことに。

 で、オックスフォードサーカスという賑わうあたりに百貨店リバティがあります。規模は小さいとはいえ、百貨店なので、いろんなものがあります。
 が、ここの売りは、なんといっても、布地でしょう。リバティプリントと言う、今では、日本でもおなじみになっている小花などを中心としたの可愛い模様の他、洗練・充実した布地がそろっています。

 それに、この写真の外観とも同じように、内部もチュダー様式のもの。階段はギイギイいう感じだし、売り場面積を狭める吹き抜けの周りは回廊になっています。(続く)

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ホーリー・トリニティ

ホーリートリニティ12
(承前) さて、もう一つ、ステンドグラスの素晴らしい教会に行きました。ここは、もう何年も前に、行ったことがあるのですが、改めて見ると、華やかさがひときわです。かのラファエル前派、エドワード・バーン=ジョーンズ(➡➡)のステンドグラスなのです。
ホーリートリニティ部分
 場所は、ロンドン、スローンスクエアのホーリー・トリニティ。地下鉄降りてすぐのところです。(続く)

☆写真一番下、エドワード・バーン=ジョーンズ「水車小屋」 V&A ミュージアム
        バーンジョーンズj

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大聖堂のステンドグラス

ステンドグラスj4
(承前)
 グロースター大聖堂は、天井も美しく、パイプオルガンも美しく、そして、ステンドグラスも美しく、目を奪い・・・
 一番下のステンドグラスは、現代の作家によるもののようです。(続く)
       ステンドグラスj2
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        ステンドグラス6

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大聖堂のパイプオルガン

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(承前)
 グロースター大聖堂では、「カメラ撮影するなら3ポンド払うこと」とあって、胸にカメラシールを貼ってカメラ撮影。
 大聖堂だけあって、そのステンドグラスもパイプオルガンも大きく、見ごたえ充分。

 写真に写るパイプオルガンのパイプはとても綺麗で、おなかのそこから響き渡るその音もきっと、素晴らしいのだろうと、想像しました。
 昔、ウィンチェスターの大聖堂のイースター・ミサのときに聴いたパイプオルガン。アイルランドやパリでも、朝、練習中のパイプオルガンの音を、耳にしましたが、その足元から聞こえてくる深い音と、ステンドグラスから差し込む光・・・この相乗効果は、人の心に訴える力があるなぁと、不信心者は、ただ、ただ、見上げたり、聞きほれたりするのです。(続く)
          大聖堂パイプj

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グロースター大聖堂

      大聖堂2
4月12日から続き 承前)
 さて、グロースターの大聖堂です。
 イギリスの大聖堂のいくつかに行った事がありますが、どれも、ステンドグラスや天井の設えが美しいので、グロースター大聖堂は、楽しみでした。
大聖堂3
館内は、有料で撮影することができ、美しい廊下を撮っていたら、妹が、「ここ『ハリー・ポッター』の映画に出てくるところ!」と言いました。カ・リ・リ・ロは、映画を見ていないので全然ピンときませんでしたが、調べるとそうらしい。ハリー・ポッターファンには、聖地巡礼の一つのようです。(続く)
大聖堂8j
  大聖堂1

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少年少女文学全集を立ち上げる

妙顕寺5j
 「文学全集をたちあげる」は、丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士の三者が集まって、架空の文学全集をたちあげる対談集です。
 各国の文学を新旧、よく読んでる人ばかりが、思いのたけをぶつけ合って(と、いっても、好みが似ていたり、譲ったり、飲み込んだりしながら)、本当に楽しそうに架空文学全集を企画します。

 個人的に納得するラインナップもあるし、万一、自分も参画したら、こっちを押すなぁとか。
 とはいえ、全然読んでない作家や国のも多く、はあ、そうなんですか・・・というしかない。
 ところが、今まで、割と読んできたつもりの少年少女文学集部門は、ちょっと納得がいきません。
 彼らの選んだ 架空「世界文学全集巻立て一覧」はというと、
 123 童話集:イソップ ペロー グリム アンデルセン サン=テグジュペリ
 124 少年小説集:マロ「家なき子」ウィーダ「フランダースの犬」ルナール「にんじん」アゴタ・クリストフ「悪童日記」ストーカー「ドラキュラ」コローディ「ピノキオ」
 124 少女小説集:オルコット「若草物語」モンゴメリ「赤毛のアン」バーネット「小公子」「小公女」スピリ「ハイジ」
 125 ルイス・キャロル/エドワード・リア/アルフレッド・ジャリ: 「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」「ナンセンスの絵本」ほか「ユビュ王」

 うーん、この最後の「ユビュ王」というのは読んだことがないけれど、ほとんど、大体が児童文学の古典。いわゆる文学年表にでてくるものばかり。だから、この全集は古典シリーズかと思えば、アゴタ・クリストフは1935年生まれで2011年没ですから、この人を入れるなら、ほかも!
 この人たちの誰も、ランサム読んでない?サトクリフ、知ってる?
 フィリッパ・ピアス(1920~2006)の「トムは真夜中の庭で」を読んでないでしょ?
 アンデルセン入れるなら、ファージョンだって・・・・
 それに、「ドラキュラ」は、ここに入るの?
 ・・・・ということで、この三人の博識の読書人たちも、こと少年少女文学全集を立ち上げるに関しては、自分が 昔読んだ少年少女文学全集の域と知識の域を超える人たちではなかったような。

 *「文学全集を立ちあげる」(丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士 文春文庫)
☆写真は、京都妙顯寺➡➡ 

妙顕寺6j

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